目的地は対岸バー。凍った海の上をスキーにのって酒を飲みに行ったはなし

2016年3月23日

冬になると、オウルでは海ががっつりこおってしまう。

オウルにある海ってのはボスニア湾(まちがっても北極海とかじゃないです)。当然南部のヘルシンキとかまでつながっているのだけれど、南のほうではここまで凍らない。というか、一年中凍らないとこもあるのだそう。

けど、そちらから北に車で8時間くらいはしったとこにあるオウルは、ホントがっつり凍っちゃうのので、冬の間だけ海の上に公道が出現しちゃって、夏だとフェリーにのらなきゃいけないとこを、車で走っていけるようになったりする。


遠目にみると、ところどころ海があけてるようにみえてしょうがないのだけれど、これは温かい日にいちど解けてまたこおった痕跡。水たまりみたいだけど、ちゃんとこおっている。

(氷がとけて海面が見えてくることを、流氷がくるエリアの北海道民は『海があける』っていうんですが、これって方言的・地域限定の言い回しなのかしらん。だれかおしえてください)




で。先日。
たまたま休みの日が一緒だったダンナが、対岸にある中心部のバーまで例のファットバイクでサイクリングしようとさそってきた。


「海の上を走っていけば、ダウンタウンのバーまで直線・最短距離で行けるですよ!」

「自転車ならドライバーいなくていいから2人とも飲めるですよ!」


たしかにそうね。
冬にしかできないアクティビティーにちがいない。

けどアレだ。


もし氷が割れたらどうすんの?

沈むよ、うちら。

うちらだけならまだいい。
アンタの何十万円もする自転車も塩水に沈むわけだよ。知ってるかい?

空身(からみ)ならまだうちらの体の重みだけだけど、自転車ってそこそこ重いんだよ。
いっくら高級軽量ナントカ素材でできた自転車だろうが、体重プラス自転車重量ってことにはかわらないのだよ。

いいのかい?ダンナよ。




…というわけで、家族会議の結果ファットバイクではなく、クロスカントリースキーでいくことに決定した。



それにしても、私のクロカン熱が何年待ってもぜんぜん加熱してこなさすぎてびっくりだ。

板を買ったときの値札シールすらはがしてないっていう。。。
なんだかんだで、シーズン中はそこそこ週1くらいでこの板のってるのに、この扱い。

日本からかついできたバックカントリー用のダウンヒルスキー板は、フィンランドに来て以来、年に1回つかうかつかわないくらいなのに、だいじにワックスかけてもらってるのにね。
クロカン差別がとまらないわ。。






それにしても、表面がいちど(何度もか?)とけて凍りなおした場所がけっこうある、
ほとんどスケートリンク。てか、むしろアイスホッケーのリンクだ。広大なやつね。

スキーじゃなくて、スケート靴で来てもよかったんじゃないかと思う。





それにしても、みわたすかぎりただただ平らなだけなので、ただ雪積もった表面が凍ってる畑の真ん中でも歩いてるような気分になる。うっかり海の上を歩いてることとか忘れそう。

なので、夏のあいだはボートをこいでいかないといけない小島の建物なんかがすぐそばに見えてくると、

「お!海だったんだね、ココ!」

と、しみじみ実感できてうれしい。。







あと、ときどき氷にすんごい亀裂が入ってたりしてるときもあって、そういうときも、

「お!海だったんだね、ココ!」

と、こちらもいちいち感動する。





そういえば、私が流氷の町・北海道あばしり市で小学生をやっていたころ、流氷が来る冬に海やら港に近づくと、オトナにすんごい剣幕で怒られたもんだった。

『冬休みのしおり』っていうのだっけ?冬休み前に小学生に配布される、これは守りなさいよ的な心得みたいなのがかいてあるコピー用紙の束みたいなのにも、

【早寝早起きをする】

【おうちのお手伝いをする】

とかに並んで、

【流氷にのって遊ばない】

って書いてあったような気がする。







オウルの海は網走の海よりずっとがっつり凍っているから、なんてったってスノーモービルや車でさえのれちゃうくらいなんだから、【海に乗って遊ばない】とかオウルっ子の冬休みのしおりには書いてないんだろうな。

ね、書いてないんでしょ?

と、ダンナにきいたら、

「てか、冬休みのしおりなかった」


さいですか。。。




それにしても、バーのある対岸が遠い。
ゆけどもゆけども、近くならない。
このままでは、対岸にたどりつくまえに、日がくれてしまうのではないか。

このままでは当初の目的であるアルコール補給ができないのではないか。


その懸念をダンナに申し述べたところ、なんと、ダンナ、リュックにビールをかくしもっているではないか!!

エライ!!!!!!!







せっかくなのでダンナをもちあげておくと、彼は栓抜きがなくてもそのへんのもので素早く栓をあけることができるという、瓶ビール好きにはかなりポイントの高い特技の持ち主です。

スキーのストックとか、薪とか、そのへんの枝で、いつもササッとビールの栓をあけてくれます。

あ、でもそういえばパシも、リクも、ターミネーター・ベリマッティも、私のまわりのフィン人男子はみんなできるな。。日本でスキーのストックで瓶ビールの栓あけてもらったことないのでよくわからないのだけれど、ナニ人だろうが、できる人はフツーにできるものなのかもね。。

ともあれ、そのへんのものでささっとなんとかしてくれる男子に弱い乙女は多いと思うので、いま好きなヒトがいる男子諸君は、スキーのストックで瓶ビールをあける練習をしておくと、いいとおもいます。







というわけで、当初の目的であるアルコール補給が完了してしまい、もうそれ以上前に進む理由もなくなってしまったので、そこから引き返してかえってきた。

途中、氷にハデに亀裂がはいっているところが何か所かあったけれど、どちらかが海に沈むこともなく、ぶじに帰還。

氷がけっこうだいじょうぶそうだったので、まだマイナス10度ちかくがつづいているうちに、今度はファットバイクででなおして来ようと思います。

それでは、また!





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瓶ビールをストックであける以外にも特技あるからそういうのもちゃんと書いて!と、となりでダンナが申しています。そういうのも読んでみてもいいよって方が多ければ、そのうちがんばって書こうという気になるかもしれないので、応援クリックで読みたいよコールしていただけるとうれしいです。↑


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