泡のでる飲み物願望のほとばしり。メーデードリンク『シマ』で酒を作る

2015年8月25日


ここ数週間、オウルは急に夏になった。

にわか雨がふることはあるけれど、基本ちゃんと太陽がサンサンとかがやいているし、気温も20度くらいある。暖かい日はなんと出血大サービス感満載の23度とかいう日もあった。基本、フィンランドではオフィシャルに25度が真夏日なので体感的には、遅くやって来た真夏。

ありがたくって仕方ない気分になるのは私のまわりのネイティブ・フィンランド人だけでない。

なんと、太陽光線ニヒル派だった私まで、けっこういそいそとしている。

晴れてると明るすぎて寝れないとかぶいぶい言っていたのに、こう何か月単位で太陽を見ないとさすがに君子も豹変するのだ。かつ、あと数か月でまたしばらく拝めなくなるという焦りが添加されると、君子もおもわずなるべく日なたに移動して、上着でぬいで日焼けでもしとこうかなと思ったりするわけなのだ。

次いつ晴れて暖かいかわからないので、仕事時間中であっても、昼休みやコーヒー休憩にはすかさず日のあたる外のベンチにいく。

太陽信仰者のヒトばかりの打ち合わせの場合、パソコン持参で外のベンチをなるべく日のあたるところに移動してやったりする。炎天下の直射日光なので、もうすこしでパソコンでタマゴとか焼けそうだが、そんなことは問題ではない。

休日はもちろんフル活動だ。
午前中は相手がいればテニスか乗馬、いなければウォーキングで日に当たる。二日酔いならハンモックで日にあたる。午後から夕方までは、マウンテンバイクか裸族男子出没スポットパトロールで日にあたりまくる。夜もまだ9時半くらいまで明るいので、夜は夜でバーのテラスで日にあたる。

こうなるとすごいのが、アレだ、ビールの消費量。

1ケース24缶入りとかを数日おきに買っているのに、あっというまに消えてなくなってしまう。

蒸発してる。

これは財布にも体にもわるいんじゃないか。

げんに、便乗してとなりで飲んでいるダンナのビール腹が成長しているような気がする。


「ビールは週に1ケースまでにしよう」

と、カト家健康管理係であるダンナが提言してきたので、とりあえずやってみることにしたのだけれど、

しゅわしゅわしゅわー 

のない生活のなんと味気ないことか!!! 


耐えかねた私はなんとかして家にあるものでシュワシュワを再現できないかと策をめぐらせた。
で、たどりついたのが、

フィンランドでメーデー(5月1日)のお祝いに飲む『シマ』という微炭酸飲料をつくる という案である。



なんだお子様の炭酸ジュースじゃないですか、甘いし全然ナイスじゃないじゃんと思うことなかれ。

シマというのは、砂糖水にイーストをまぜて発酵させた飲み物なのだ。

つまり、ほっとくとイーストがシュワシュワだけでなく、アルコールをも発生させてくれるのだ!

かぎりなく安くなるべくたくさんシュワシュワしたアルコールが飲めるかもしれない!!


そう思ったので、さっそく作った。




主な材料は、まず、

さとう。


Fariinisokeri(ファリーニソケリ)という、三温糖のような砂糖とふつうのグラニュー糖を半々づつを使う。


このファリーニソケリな砂糖は、シマが代表レシピらしく、袋に書いてあるおススメレシピも、もちろん、シマ。




つぎに、イースト。

生イーストじゃなきゃだめなのかわからないけれど、上記レシピに生イーストのことしか書いてないので、とりあえず生でいく。キャラメル包みになってて、スーパーのバターやら牛乳やらのとなりにならんでいる。




つぎに、

レモン。

レシピに、『レモン 1―2』 と書いてあって、たぶんレモン1-2個分のレモン汁のことらしいのだけれど、あいにく家にフレッシュレモンがないので、ボトル入りレモン汁で代用させていただく。





で、あとは、

水。


まず、2リッターを鍋にいれろと書いてあるので、前職時代にアラスカ出張にいったときにお土産にもらって以来1リッター計量ボトルとして活躍している青ナルゲンボトルで、どばどばといれる。





ここに、

さっきの三温糖風のファリーニソケリと、ふつうのグラニュー糖それぞれ250gづつ入れるのだそうだ。合計500グラム。半キロである。

ちょっとびびるが、これがイーストのエサとなってアルコールになるのだからと自分をはげまし、おもいきっていく。





めもりが500gになるまで、どばーーっといっちゃう。




で、それを2リッターの水に投入。




これを火にかけて、沸騰させ、砂糖をきれいにとかす。

シマって、英語でいうとMead(ミード)、『はちみつ酒』と訳されたりするんだけど、たしかにコレだけ見たらはちみつっぽい色なような気もする。





で、とけきったとこに、さらに2リッターの水を投入しろと書いてあるので、再度どばどばいく。







この鍋で大丈夫なのか、あふれるんじゃないかとすんごい心配になるが、もうおそい。







こんな量つくって大丈夫なのか、ぜんぶ自分で飲めるのか(ダンナにはすでにボク飲まない宣言されてしまっている)と心配になるが、もうおそい。

アレコレの心配をよそに、長年使ってたこの鍋は4リッターの鍋だったということが今さら判明した。すっきり。


すっきりしたのに、またモヤモヤがやってきた。

『レモン 1-2』 の件である。

レシピに単位が書いてないので、『1-2個』なのか、『1-2dl(デシリットル)』なのか、『おおさじ1-2』なのか、まったくわからない。

しょうがないので、『いーち にーい』と数えながらレモンボトルをぎゅっとしぼって、

『1-2呼吸』ぶんのレモン汁を投入。


そんなにまちがってはいないと思う。




ここで、このレモン入り砂糖汁がひとはだ程度にさめるのを待つ(2時間くらいかかった)。

で、ようやく主役のイーストの登場である。




なまイーストの分量なのだけれど、レシピに

『Herneen kokoinen pala(まめつぶ大のかけら)』

と書いてあって、あずきサイズかソラマメなサイズかまよったのだけれど、フィンランド人の思うマメっていったらグリーンピースだなとおもったので、グリーンピースくらいとおもわれる分をけずって、それを鍋からすくったちょこっとの砂糖汁でとかす。








チーム・イースト、出陣。

みんな、いい仕事してきてくれることを願うのみ。



このあとは、そのへんにあった空き瓶にこのイースト入り砂糖水を入れるのみ。
熱湯消毒とかそういうのはめんどうだったので、省略。

ほんとは、大きなたるみたいなのでつくって数日してからビンにつめかえるらしいけれど、面倒なので、省略。

ビンに小分けにするときに、ひとさじづつ砂糖も入れろと書いてあったけど、こんだけすでに砂糖入ってるんだからイラナイと思ったので、そこも省略。






省略しなかったのは、干しぶどうを入れるところ。

発酵がすすむとぶどうが浮いてきて、それが飲み頃の目安ならしいので、目安がないとこまるので、入れた。




そして、部屋の中の常温にさらして放置すること、10日強。

本当は3日間でできているのだけれど、アルコールになってくれていないとアレなので、ちょっと長めに放置したのだ。



で、毎日ビンのふたを開けてガス抜きし、面倒を見た結果、


マイ・シマたちは、こんなにシュワシュワに成長した。






ちょっとしたコーラかファンタ並のシュワシュワである。

次から次にとグラス底から力強く泡が発生していて、チーム・イーストはただそのへんでただよってフラフラしてたわけじゃなかったのだ、ちゃんと日々働いていたのだと感激する。





はちみつ色のシマにぷかぷか浮かぶ干しぶどうも、かつてのぴちぴち肌をとりもどしたかのようなまん丸ぶり(たべるとじゅわーっとする)。


3日目くらいで味見したときは、ちょっとしゅわしゅわしたレモン風味の砂糖水だったけれど、チーム・イーストがはげしく消費なさったのか、甘さもちょっとやわらいでるような気もする。


で、かんじんのアルコール度?

うちにハイテク計測器がないので数値では調べられないのだけれど、けっこうそこそこある気がした。とりあえず1リッター飲んでみたら、ほんのり目の周りがふわーと赤くなってきたような気がするから。ビールよりちょっと強いくらいなかんじ。



これはいける!

安くたくさん酒がのめる!!

…と思ったのもつかのま、甘くて意外とそんなにたくさんは飲めないのだった。


まあ、たくさん飲んだらすんごい悪酔いしそうなたぐいの飲み物だから、これでちょうどいいのかもしれない。体にも悪そうだし。

でも、たまに暑い日に氷とかざくざく入れて飲むにはけっこういけそうなので、また作ると思う。

暑い日がまたあればね。。。





そのへんにある材料で安くシュワシュワ酒を飲みたいっていう目的にはどれほど向いてるかわかりませんが、材料はどれも日本にあるもので簡単につくれるので、ちょっといつもと違うシュワシュワを飲んでみたいわと思った方、いらっしゃったら、ぜひどうぞ。ずぼらさんでもだいじょうぶです。


【シマ(フィンランド式微発泡微アルコール ドリンク) 4リッターくらい】

材料:
・水 4リッター
・レモン汁 びゅっとしぼって2呼吸分
・イースト グリーンピース大のひとかけら
・三温糖 250g
・グラニュー糖 250g 
(この2つの砂糖の配合は好きに調整していいそうです。合計で500gならオッケー)
・ほしブドウ すきな量

作り方:
①水はんぶんくらいに砂糖を全部入れて火にかけながらとかす
②残りの水とレモン汁を入れて、ひとはだくらいに冷ます
③イーストを入れる
④ビンに干しブドウと一緒につめる
⑤ただの炭酸飲料風なら常温に置いて3日、アルコール量多めなら気の済むまで放置して、できあがり

冷やしてお召し上がりください。
ぬるいと甘すぎて鼻血でそうになります。



今日はここらでもう寝ます。
それじゃ、また!



にほんブログ村 海外生活ブログ フィンランド情報へ

今年はベリー類が豊作らしいので、いまこれで酒をつくるのが目下の目標です。やるなら結果レポしてよね系ご希望、もしくはあやしい飲食物DIYネタなど、そういうのももっと読みたいかもよと思っていただける方がおおければ書く気になれるかもしれないので、応援クリックで読みたいよコールしていただけると嬉しいです。↑



コメントを投稿

Latest Instagrams

© Kato@Oulu. Design by FCD.