フィン人ダンナ、京都&広島で修学旅行キッズにもまれる

2015年7月2日



先日の日本行きは、主に北海道の実家に帰省して庭の草刈をしたり、東京に住んでいる弟夫婦のとこに半年ほどまえに生まれためいっこの顔を見るためだった。

私の父トシヒサはここ数年アレコレ病気がつづいている。
ガンやら心臓病やらヘルニアやらだ。ワタシがフィンランドに引っ越すことになったあたりから色々イモヅル式に発覚し、入退院をくりかえして現在に至っている。そんな状況なので、重い草刈機をしょってほぼ80%斜面にある庭の草刈をぶいぶいこなすということもできず、結果、草ぼうぼうの庭にかこまれ、家自体も廃屋のようだと母ノブコがなげいていたのが、だいぶ前から気になっていたのだった。

弟夫婦とは、去年の春に彼らの結婚式の時に会って以来だ。
私の弟は3つ年下で、ゴウと言う。フルネームで言うとカトウゴウなんだけれど、それについて母ノブコがいつだったか

「大岡越前やってたイケメン俳優の加藤剛とおそろいなんだからねっ!」

とフガフガ得意そうに言っていた。大岡越前をリアルタイムでも再放送でもDVDでも見てないのでいまいちそのありがたみを実感できないのだけれど、ともかくうちの弟はゴウと言う。

ゴウと私は2人姉弟なので、ゴウの第一子は私にとってのはじめてのめいっこになる。ダンナのめいっこやおいっこにいつもいじくりまわされてはいるのだけれど、血のつながったオバサンになるというのはそれなりにというかモロに人生初体験であり、やっぱ早いトコ対面しておきたいと思ったわけなのである。

てなわけで(前置き長くてすみません)、今回の日本行きはモロに家庭の用事をすませるためみたいなものだったのだけれど、そんなにしょっちゅう日本にダンナと2人で行けるわけでもない。せっかくだしダンナが行ってみたいと思ったとこへも観光に行ってダンナ・サービスもしとこうと思い、ダンナに北海道と東京以外で、一か所だけ行くとしたらどこに行ってみたいか聞いてみた。

そしたらダンナ、


「ひろしま。。。」

京都でも奈良でも沖縄でもなく広島ですかい、ダンナよ。。しぶいな。。。


聞けば、原爆ドームを見て、ホンまもののお好み焼きを食べてみたいのだそうだ。
さいですか。。。


「あと、新幹線にも乗ってみたいです」

と、ダンナ。

思わず、12歳だったダンナがドナルドダックの漫画がちらばる自分のへやの床に背中をまるめてすわりこみ、レゴでなにやら一生懸命クレーン車やらバスを作っていた姿を思い出す。。。

大きくなってもやっぱ中身はいっしょなのねえ。。
気分は親せきのオバサンである。

(なんじゃそりゃ?!と思われた方、私とダンナはダンナ12歳、私16歳のときからのつきあいなのでした。詳しくはこちらをご参照ください)





こんなわけで、広島にいくことにしたわたしらだったのだけれど、広島行くなら関空からだな、大阪にたちよるならアレだ、ついでに周辺観光で京都もしといたほうがいいなと予定にいれた。ダンナは東京より西に行ったことがないからだ。

ヨメが日本人だというと、

「ダンナさん、日本ではどんなとこに行ったことあるの?東京とか、京都とか奈良とか?」

と、日本人にだろうがフィンランド人にだろうが、それ以外のとこのナニ人にだろうが、たいてい絶対聞かれるので、このさいダンナがスマートに100文字くらいでささっと感想のひとつでも言えるくらい観光しとこうと思ったわけなのだ。

これまでもときどき書いたのだけれど、基本的にダンナはいわゆる親日家という人々には程遠くて、きわめてビギナーである。

なので京都で立ち寄ったのは、ビギナー向け王道中の王道コース。
またの名を修学旅行コースという。

嵐山、龍安寺などなどや。。





金閣寺、清水寺などなど。。







京都同様、広島で立ち寄ったのも、
原爆資料館、原爆ドーム、厳島神社などなど、こちらもハイパースーパー超定番修学旅行コース。








修学旅行コースをたどると何が起こるかと言うと、修学旅行生にもまれる。

しかも、ウスウス気が付いてはいたのだけれど、うちらが行った時期が修学旅行のゴールデンタイムだったのだ。そっこらじゅうに小学生から高校生までのピッチピチうっきうきな修学旅行生が湯水のようにあふれてらっしゃって、私ら2人は修学旅行生の波の中をふがふがと犬かきバタ足でおよぐようなかっこうになった。

で、波間に息継ぎしがてらひとけの少な目なところで記念撮影とかしてみたりしたんだけれど、そういうことしていると、なんとさっきよけたハズの波が向こうからこっちにやってくるではないか。




すわ、返し波か!?とダンナとふたり恐縮しまくってビビっていると、なんと、

「ハロー アイ・アム・ダイスケ」

と、波、もとい、キッズらのほうからちょっと消え入りそうな声で話しかけてくるではないか!?
彼らのほうもとってもビビっているようだ。

おずおずと距離をちぢめる、われら。

小学6年生と思われる彼らは5-6人でひとつの班になっているらしく、さきほどのダイスケ君はどうやら班長のようだ。班員全員が手に修学旅行のしおりのような青い紙のファイルをにぎりしめているところを見ると、おそらく、『修学旅行中に外国人に話しかけて何やら質問したりする』というのが修学旅行中の宿題になっているのにちがいない。

何を聞かれるんだろと夫婦でハラハラしていると、ダイスケ君にうながされて他の班員のみんなも「アイ・アム・OOOO」とぐるりと自己紹介してくれた。全員の紹介がおわって、みんなの目がダンナに集まる。


「。 。 。 。」


あああああああ、ダンナよ!

この流れにのってアンタも自己紹介するってのを、みんな期待してるんじゃないかね!?

空気を読むんだ!!

思い出すんだ、日本の伝統文化「空気を読む」!

子供から大人まですべての日本人がそのスキルを駆使して日々サバイバルしているという、ウワサのジャパニーズKYだよ!!

事前にこのスキルの大切さはダンナにレクチャーしておいたのだけれど、やはりいきなり実践ってのはむずかしかったか。しかたなくダンナにヒソヒソと

「(アンタの番だよ!!はやく、自分のなまえ、言って!!)」

と、耳打ちする。

あ、そっか、と言う顔で、ダンナが

「アイ・アム・マルクス」

と英語で答える。

一列に行儀よく整列した班員のみなさま、にぎりしめたえんぴつで青いしおりに何やらいっしょうけんめいメモしてらっしゃる。

次に、

「アイ・アム・ユカ」

と私が自己紹介すると、班員間に『あ、なんだ日本人か』的ながっかりムードがうっすらただよい、私はうっすら傷心したのだけれど、おかまいなしに質問はつづく。

「ウィー・アー・フロム・岐阜」

「フェア・アー・ユー・フロム?」

と、今度は日に焼けたほっぺがステキなおさげの女の子。
最近は小学校でも英語の授業があるとは聞いてたけど、けっこうみんなやるな!


「ウィー・アー・フロム・フィンランド」

と、ダンナ。


「。 。 。 。 。」


班員のみなさま、額をあつめてヒソヒソと会議してらっしゃる。。
あああ、たぶん『フィン』のとこまでか『ランド』のとこしか聞こえなかったんだな、フィンランドかフィリピンか、イングランドかニュージーランドか、もめてらっしゃるんだろうか。。

日本語でじゃじゃじゃっとしゃべって助けてあげたすぎて悶絶するのだけれど、必死でだまる。

しばらく待っていると、こんどは別の班員野球帽をかぶった少年がえんぴつをダンナにさしだし、青いしおりをひろげたとこにある地図を指さして、

「プリーズ・ライト」

やるな、班員のみなさま。。。


「イズ・イット・ユア・ファースト・タイム・イン・京都?」

と、班長ダイスケ氏。

「イエス」

ダンナ、答えがみじかい。


「ドゥー・ユ―・ライク・京都?」

「イエス」

「。 。 。 。」

ダンナ、答えがまたみじかい。


「ドゥー・ユー・ライク・ジャパニーズ・フード?」

「イエス」

「。 。 。 。 。」

ダンナ、ふたたび、答えがみじかい。。
というか、イエス/ノー以外、ひとことも発さず。

あのねダンナよ、会話っちゅうのはキャッチボールなんだちゅうの!
レシーブした玉を足元にぼろんと落とすような答えばっかしてどうするんかな!

班員のみなさんの『コミュニケーションしませんか』っちゅうキモチをくみとって、なんかかんか話題を提供したほうがよいのではないか。でないときっと班員のみなさんの青いしおりは空白ばかりになってしまって、あとで先生におこられちゃうんじゃないかと私はすんごい心配になったので、ダンナにひそひそと、


「(わわわ、イエスだけじゃだめだって!京都のどこがスキとか言ったほうがいいって!)」

「(好きな食べ物とか色々あるじゃん!なんかもっとしゃべったほうがいいって!!)」

などなどと耳打ちしまくる結果になってしまったという。。
ダンナはダンナで、「あああっそっか!」とそのつどタドタドしくもいっしょうけんめい何やらしゃべっておりました。。

ともあれみなさん、典型的フィンランドの無口気味男子なんで、許してやってください。。。




今回の旅行中、京都や広島ではこんなかんじで修学旅行生のグループにいくどとなく取り囲まれた。

中学生のグループもひとつあったけれどほとんどは小学生のグループで、どのグループも別れ際に

「プレゼント・フォー・ユー」

といって、お土産をくれた。




折り紙のついたしおりだとか、習字で書いたカードだとか。
修学旅行のまえに、向かい合わせた机に座って「せんせいー 男子がふざけてばっかでぜんぜん手伝いませんー」とかいいながら、教室できゃっきゃ作ったようすが目に浮かぶ。

いいお土産になりました。

どうもありがとうございました。
うれしかったです。



てことで、今日のとこはここまで。もう寝ます。

それじゃ、また!


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ダンナは広島がすごい気に入ったみたいでした。そんでもって新幹線ですんごいはしゃいでました。その話も気になるかも、読んでみたいかもよと思っていただける方が多ければ書く気になるかもしれないので、応援クリックいただけると嬉しいです。↑


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