うたい文句は『サンタ実績数百年アリ』。サンタ代行サービス広告を読みあさる

2014年12月18日

うちのダンナは、5歳のめいっこと5歳のおいっこのクンミ・セタ(Kummisetä)、英語でいうところのゴッドファーザーということになっている。

ゴッドファーザーというと、血で血を洗うドンパチ抗争を繰り広げるマフィア映画を思い浮かべちゃうわという方もいらっしゃるかもしれないけれど、実際はそんな治安の悪そうなたぐいのものではい。子供が生まれた後に教会で行われる名づけ式をするときに立ち会ってその後、後見人のような立場を務めるヒトのことだ。

昔はその子供に宗教について教える役割があったそうだけれど、いまはそういう宗教的な役割はうすいようで、実際のところは、

「親と一緒に子供の成長を見守る」
というようなことを期待されているもよう。

具体的には、人生の節目や年中行事のときににあてにされる。
誕生日やクリスマスにはクリスマスプレゼントを用意し、卒業式などのパーティーに参列し、結婚するときには結婚式に参列し、進路や就職に悩みをかかえているときには相談にのってあげる。。。などなど。

これらの定番のおつとめに加え、突発的なおつとめも、ときどき発生する。


うちのダンナのここ数年の突発的おつとめは、

『サンタ・コールセンター』

つまり、おいっ子とめいっ子からかかってくる電話に「サンタです」といって応対するのだ。

サンタに電話したい!とおいっ子やめいっ子が熱望してきかないときに、彼らのお父さんやお母さん(ようするにダンナの姉と兄)が、

「わかりました。じゃあ、いまからサンタに電話をしましょう」

といってうちのダンナ、もとい、サンタに電話をかけるのだ。


そうやって電話がかかってくるときは、キッズはたいてい相当盛り上がっており、受話器のむこうで彼らがはりあげるコーフンボイスが私にまでくっきりはっきり聞こえてくるので、思わず耳ダンボで聞いてしまう。

おいっ子は、電話のやりとりがビジネスライク。

「今年はオトーサンのほうの家にいるから!まちがわないでね!」
(↑注:おいっ子の両親は離婚しており、彼は父親と母親の家を行き来して暮らしている)

「何時にくるの?ドアの鍵、閉まっててもだいじょうぶ?」

など、主に事務連絡。無駄話なし。要件だけのべたらおしまい。



それにくらべ、めいっ子のほうは言いたいことがたくさんありすぎて、しゃべってるうちに何を話していたのか、何を言いたかったのか忘れちゃう。とりあえず先週のホットトピックは、

「トントゥ(サンタのアシスタントをしているコビトたち)が台所においてあるピパルカック(ジンジャーブレッド・クッキーのこと)を自分が見ていないすきに盗み食いしているようなので、やめるように言ってくれ」

という話だった。

聞けば、お皿にあったクッキーが知らないうちに減っていて、お皿に残っているクッキーは割れたものばかりになっているのだそうだ。割れているものは、食べ残しにちがいないとめいっ子は主張していた。

それに対して、ダンナ、

「わかりましたよ。やめるように言って聞かせますからね」

と真摯に対応。

しかし、その後もクッキーは減り続けたらしく、

「勝手に食べないでって、ちゃんと言って!!」

というめいっ子からのクレーム電話が3日間にわたって続いたという。



そのときのダンナのコメント、
「女子って細かくてしつこいね」

…あんた、ゴッド・ファーザーだろうが。もっと包容力あるコメントしてくれ。




それにしても、毎回電話がかかってくるたびに、

「よくふたりともホントは自分のおじさんだと気が付かないもんだな」

と感心する。もちろん電話に出るときはダンナは声色を変えているのだけど、それでももう5歳だし、気が付きそうなもんじゃないですかね??


こないだめいっ子の母であるダンナの姉にその話をしたら、

「電話ごしだと違って聞こえるから、分からないみたいよ」

と言っていた。しかし続けて、

「だけど、電話ごしじゃなく生声だったらアウトかもね」


へえー、そんなもんなのね。
その時はそう思っていただけだったのだけれど、この「生声だったらアウト」問題は、ビジネスライクで将来有望サバサバボーイ・おいっ子の方面からも今年はせまってきた。

去年まではうちのダンナか、おいっ子の父親であるダンナ兄が交代でクリスマス当日のサンタ役をやってきた。しかし、ダンナ兄によると、今年はそれだと絶対正体がばれそうだという。


ちなみにサンタ業務の主な内容は、親などからあずかったプレゼントを子供にわたすこと。
子供をひざにのせてあげたり、歌をきいてあげたり、質問にこたえたりとかいう付随業務が発生することもある。
所要時間は長くて30分。

しかし、30分でなく10分であってもバレそうだとダンナ兄は言う。

そんなわけで、ダンナ実家はただいま「クリスマス当日のサンタ問題」に直面している。
サンタ登場せずのクリスマスはありえないというのが、家庭内の雰囲気だ。

親せきのだれかに頼もうという線で主に解決策を模索中なのだけれど、ダンナ兄とダンナは、ダメだったときの念のために「セミプロ」なサンタを探すことにも余念がない。


「セミプロサンタ」とは、つまり、お金をはらってやってもらう代行サンタのことである。


この時期、新聞やフリーペーパーの広告欄には、

「サンタやります」

という広告がけっこうでている。







広告の紙面によっては、

「売ります&買います」
「求人情報」
「マッサージサービス」
「配管工事」

などといったカテゴリーにならんで、

「サンタクロース」

というカテゴリーが成立している。




広告の中に広告主の名前や価格などの記載はなく、連絡先の電話番号と宣伝文句だけというのが多い。

宣伝文句は、


「サンタやアシスタントのコビト、やります。何百年もの実績あり」

「本物のサンタです!経験豊富で信頼できて、子供のいるご家庭に大人気!」

「経験豊富で子供好きな本物のサンタがお宅にクリスマスをお届けします!」

などなど。。


わたし個人的には、ヒゲが本物です!とか、リアルにサンタ体系です!とか、そこらへんのアピールが欲しい。。

というかそもそもいくらかかるのか値段をまず知りたいんだけど!

その旨ダンナにのべると、ネットでサンタサービスを注文できるサイトでは写真も前もって見られるし、値段も書いてあると言う。

ダンナが発見したサイトはこちら、Pukki jouluksi




「サンタ検索(Etsi joulupukkeja)」
というページから、各町ごとに登録されているサンタ情報を閲覧できるようになっている。






オウルには、22名のサンタの登録あり。

プロフィール写真にはおそらくサンタ本人もお気に入りの最高キメキメ写真が使われているようなのだけど、何百年ものサンタ経験積んでますって言うわりに、みんなけっこう若そうなことに衝撃をうける。

また、サンタの本場(?)であるフィンランドであるにもかかわらず、見るからにしろうとっぽいヒトらがけっこうな割合でまじっており、フィンランドだって日本だって、サンタバイトはたいして変わらないものねと胸に手をおく。。何を期待してるのかしら私よ。。。

ともあれ、このサイトに登録されたサンタのみなさんの宣伝文は、紙広告ではみかけなかった具体的サービス内容にも触れられていたので気を取りなおした。たとえば、


・事前に子供の名前ちゃんと覚えていきます

・勤務時間により値段変動

・フィンランド語以外に英語でも対応可


などなど。
やっぱいくら神聖なサンタのお仕事とはいえ、ここら辺はっきり述べてくれるとお金を払う消費者の立場としては安心するわね、と思う。


気になるレンタルサンタのお値段のほうは、オウル周辺では40ユーロから60ユーロが相場なもよう。

一番安くて35ユーロ、一番高くて75ユーロだった。


75ユーロか。。。
今日レートの日本円で、約1万1千円。


ダンナがダンナ兄に

「ゴッドファーザーなんだから、それくらい払え!」

とか言われないことを祈るのみね。。



それでは、また!



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