サンタクロース村にサンタが2人いた話@ロヴァニエミ(Rovaniemi)

2014年12月29日



とつぜんアレなんだけれど、私がする話には、「いまさら」ってたぐいのものが多い。

「なんでいまさらその話を!もっと早く言え!!」

…というめにあっているヒトNo1はおそらくうちのダンナ。
今朝も、

「先週アンタが食べていたヨーグルトは、賞味期限が切れていた」

ということを教えてあげたら、アキラメ顔をなさっていたという。。


それで思い出したのだけれど、クリスマス直前の12月22日にロヴァニエミにあるサンタクロース村に行ったのだった。

もうクリスマス・イブも、クリスマスも過ぎて、日本ならクリスマスツリーなんかとうの昔に撤去されてお正月かざりにかけ替えられているころなんだろうと思うけれど、次にいつこの時期にピンポイントでサンタ村に行くかもわからないので、

いまさらですが、

どうだったかレポートしたいと思います。。






フィンランド観光ったら、ムーミン、オーロラ、サンタでしょ!というくらいにガイドブックなどで紹介されているので、「サンタ―クロース村」というのも名前を聞いたことがあるという方もけっこういるかもしれない。

ようは、『本物のサンタ』に会えるこじんまりしたテーマパークのようなところで、北極圏内にある町、ロヴァニエミ市中心部から車で10分ほどのところにある。

サンタ村訪問が旅の最大の目的という方はそんなにいらっしゃらないかもしれないのだけど、そういう方は、ヘルシンキから直行便(約1時間半)でロヴァニエミに降り立つという手もあると思う。


オウルからロヴァニエミへは、車でだいたい3時間で行ける。

ちょうど札幌から帯広くらい(比較が道産子すぎてすみません)






そういえば、いまさら情報というかもっと早く言えよという感じのお知らせなんだけれど、ロヴァ二エミには、

サンタクロース村(フィン語:Joulupukin Päjäkylä, 英語:Santa Clause Village)と、

サンタパーク(フィン語:SantaPark Joulupukin oma kotiluola 英語:Santa Park)

いうのがあって、すんごい紛らわしい。

この2者のすみわけはよくわからないのだけれど、察するにサンタクロース村のほうはサンタの公務系の展開(サンタの事務所や郵便局がある)、サンタパークのほうはサンタの自宅という設定で、サンタのプライベートをフィーチャーしたものということになっているようだ。


ともあれ、今回私がお伝えするのは前者、サンタクロース村のほう。

詳しい行き方は、オフィシャルサイトをご参照ください↓


サンタクロース村オフィシャルサイト ロヴァ二エミ市公認(トップページ) ※日本語
サンタクロース村への行き方

Santa Clause Village (サンタクロース村公式サイト トップページ) ※英語、フィン語などなど
Connection(アクセス情報)


で、中はいったいどうなっているのかというと、
こうなっている(上記Santa Clause VillageのサイトのInfomapより)↓




『村』というだけあって、旭山動物園よりちょっと狭いくらいの広さ(たとえが道産子すぎで、たびたびすみません)の村内のあちこちに建物などが点在するするかたちになっており、


マスト・トライなアクティビティーとしては、

・サンタクロースと一緒に写真をとる

・サンタクロース郵便局からサンタ村の消印のついたハガキや手紙をだす

ということになっているらしい。




私はサンタクロース村に行くのは、2回目で、19年ぶり。

フィンランド高校留学中にダンナ両親に連れてきてもらい、ダンナ姉と一緒にサンタと写真をとったものだった。
(その当時はもちろんヨメと義家族という関係ではないです)

で、今回なのだけど、今回は通っている移民向けのフィンランド語学校の社会科見学、フィールドトリップの一環として行ってきた。

周りはみんな、サンタクロース村は3回目とか4回目とか、そんなヒトばっかり。
聞けば、親せきや友達が母国から遊びに来た時の、定番ご接待観光スポットらしい。。
まあ、オウルに住んでたら、自然とそうなるかもね。。




12月22日冬至のロバニエミ、サンタクロース村に舞い降りる、バス3台分の外国人。。

たしか日の出が11時半くらいで、日没が13時30分ごろだったか、ちょっと数字によわいので思い出せないのだけれど、ともかく、昼ごはん食べに市内の中華料理店に入って、お店出てきたらもうすでに暗かった。

私がちんたらゴハン食べてる間に、日がのぼって、沈んだってことね。。
ザ・北極圏冬至のランチタイム現象。。

そんなわけで、サンタ村に着いた3時ごろはすでにほぼ真っ暗。



巨大ツリーのうしろにひとすじ光る青い線は、北極圏の境界線のボーダーラインらしい。

線よりむこうが、北極圏。

線よりこっち側(ツリーがある側)が、非北極圏、というかつまり、ふつうのエリア。


青い光にそって点々と、灯篭風のでかでかライトが設置されていたのだけど、あれは、白夜の夏はライトアップができないから、青い光がわりの夏用の目印なんだろうか。。

サンタクロース事務所の正面に狛犬風に鎮座する、2体の巨大ゆきだるま。






同じクラスのみんなでサンタと一緒に記念写真を撮ろうと担任のマルヨが言い出したので、この建物の奥にあるみんなでサンタのいるという部屋に行こうとしたんだけれど、

中にはいったら、

すんごい行列。




サンタがいるのがスロープ状になった塔の最上階(3階?)で、私らがいるのが1階。

最上階から1階まで、ずーーーーーーっと、行列。


待ってる間ヒマなので、並んでいる人々観察をしてたんだけど、

アジア系の観光客の方々と思われるみなさんが多く、どこからともなく日本語の会話も聞こえてきた。

みなさん、モフモフダウンジャケットに、毛糸のぼうし、手袋とかもスキー用なのか相当本格仕様、足元はSorelっぽい極寒仕様のブーツなどできめてらっしゃる。

サンタでもトナカイでも、いつでもカモン!!

舞い降りよオーロラ!!

きもちは、北極圏に城攻め!!!

ってかんじで、
みなさん、寒さというスリルに胸ふくらませて旅の準備をされたのだろうなあと思いをはせる。




10分待っても1センチも前に進まないので、長時間並ぶことになれてないフィンランド人代表、我らが担任のマルヨが、

サンタアシスタントのコビトの格好をした人間のスタッフの方に、

「どれくらい待ちますかねえ」

と聞くと、

「このあたりだと、、、だいたい1時間半くらいですかね」

とあっさり言われる。


そしたらマルヨ、

「じゃ、もう1人のイケてないサンタのほうでいいや!そっちにいこう!!」


ええええ、もう1人のサンタって、なに?

サンタ村に、サンタ2人いるの???


本物と、ニセモノ??

やや、それとも、

本物と、影武者???





マルヨに聞けば、ニセモノでも影武者でもなく、2人とも『本物』なのだそう。

てことは、あれか、南朝北朝時代の天皇みたいなもの?

2人本物がいて、それぞれが自分こそ正統と名のっているという。。。


ロバニエミにて発見、サンタ南北朝時代。。


ともかく、滞在時間が限られている私たちは、もう1人のサンタがいるという駐車場すぐよこにあるこちらの建物に足ばやに向かった。




この、もう1人のサンタのいるこの建物、入り口看板には、

『Santa Claus Holiday Village サンタクロース ホリデイ ヴィレッジ』

と書いてあった。

…サンタクロース村に、サンタパークに、今度は、サンタクロース・ホリデイ・ヴィレッジですか!!

またしてもこう、よりによって思わせぶりな、マギラわしい名前をお付けになって。。。


ここの観光協会とかに勤めてたら、かかってくるお問い合わせ電話の3回に1回は

「サンタ郵便局のあるサンタホリデーヴィレッジですか?ああ、それはヴィレッジのほうではなく、サンタクロース村のことですね」

「サンタ村の入場料ですか?ああ、入場料がかかるのはサンタ村ではなくてサンタパークのほうです」

とかいうのなんだろうな。

で、「なんでこんなまぎらわしい名前つけたんだよ!」とか休憩時間にお茶とかすすりながら同僚とグチりあったりするんだろうな。




建物の中に入ると、いきなりドンとお土産やさんのど真ん中に放り出されたので、ちょっとアゼンとしたのだけど、マルヨによるとこの奥にもう1人のサンタがいるのだという。

昔来た時はそんなのいた覚えないけれど、じゃ何を覚えているんだと聞かれるとたいして何も覚えてないので、とりあえず言葉をのみこんだ。

で、「もう1人のサンタ」(最初にトライしたサンタのいるサンタクロース事務所よりこっちのサンタのいる建物のほうが南側にあるので、以下、このサンタは都合上『南朝サンタ』ということにします)のほうなんだけれど、

なんとびっくり、行列がぜんぜんなかった。

南朝サンタは人気がないからというか、こっちにもサンタがいて一緒に写真とれるっていうのを、ほとんどのヒトは知らないんだろうな。。。


で、うちらの場合、待って3分ですぐ面会できた。
あんまりにもあっさり自分らの番がまわってきたので、日本のきちんとした歯医者さんのようだなと思わず思う。




面会した南朝サンタは、ヒゲの合間からチラ見したお肌のツヤとホウレイ線からみて、おそらく40代前半から50代半ばくらいのオジサン風であった。

「やあやあ、どこから来たの皆さんは!」

と南朝サンタ。

フィンランド語の学校に通っている生徒たちなんでフィンランド語で話してもらえますか?ってマルヨが言ってるのに、南朝サンタはちょっと耳が遠いらしく、英語で話つづける。

日本からきました、中国からきました、モロッコからきました。。などなど、皆がそれぞれ自分の出身国を言うと、そのたびに、それぞれの国や言葉にまつわるネタを振ってくださる、南朝サンタ。

私の場合、

「日本?東京それとも名古屋?大阪?  え?北海道?じゃあ、札幌??」

や、札幌でもないです、網走です、と私が答えると、ちょっと気まずげに話題転換なさって、今度は、

「コンニチハ!アリガト!カンパーイ!ドウゾヨロシクー!」

と、知ってる日本語を披露してくださった。
カンパーイ&どうぞヨロシクって。。。
南朝サンタ、日本関係者の飲み会の常連に違いないとみた。

そういえば、19年前に会ったときも日本語しゃべってたっけな、サンタ。。

外国の観光地で出会った現地の外国人がカタコトの日本語しゃべると、どうしても「オネーサン!ヤスイヨ!千円ポッキリ!」系のギラギラした商魂を垣間見てしまったキモチになるので、私個人的にはあんまり好きではないのだけれど、まあ、サンタとしては世界中渡り歩いててどこの国のことも知ってますっていうアピールが立場上必要なんだろうな。。


もとい!

「サンタさんは日本語をどうやって勉強したんですか?」

と聞くと、

「世界各地を旅してるから自然と覚えたのだ」

とおっしゃっていた。

で、さいごに南朝サンタ、外国語習得について

「とにかく間違ってもいいから、いっぱい使うこと。しゃべること、書くこと」

と華麗かつ実用的なシメの言葉をくださった。
ありがたや。。


そしてみんなで記念撮影。



私個人的には、ほかにも

「北朝サンタとの関係はどうなんですか?お互いライバル意識とかあるんですか?」

「サンタになる前は何をしていたんですか?」

「サンタには奥さんがいるって聞いたんですけど、奥さんもこちらにお勤めですか?」

とか、色々聞いてみたいことがあったのだけど、時間がなかったのと、記念撮影の写真を買うとき、「皆でまとめて買うからまけろ!」と言って本来20ユーロなとこを10ユーロにねぎった直後だったので、なんとなく気おくれして聞けずじまいだったという。。

ちなみに、プリントアウトする写真を買うというオプション以外に、ここで撮ってもらった写真のデジタルデータをぜんぶまとめて(だいたい6枚くらい)メモリースティックで買うというオプションがあり、そちらはひとつ40ユーロだった。




村の一角には、トナカイのソリに乗れるコーナーもあった。
(私は乗らなかった。見ただけ)

料金がけっこう高い(数百メートルで40ユーロ、5千円くらいとかだった気がした)ためなのか、実際に乗っているお客さんはほとんどおらず、トナカイはすみで静かに苔を食べていた。


かわりににぎわっていたのは、お土産モノやさん。

お土産屋さんで思い出したんだけれど、誤解を恐れずに言うと、サンタクロース村は8割がたお土産屋さんで占められている気がする。





あの建物はなに? -お土産屋さんです。

そのとなりの建物は? -それも、お土産屋さんです。

じゃ、むこうで光ってるのは? -それもお土産屋さん、兼レストランです。

みたいな。。




何はともかくサンタ村来たら買い物でしょと、雪だるまもお店に入れるもんなら入りたそう↑




まあ、考えようによっちゃあ、この村にこれでもかと連なるお土産モノやさんは、ビジター全員をサンタ化するシステムなのかもしれない。



プレゼントを配ってまわるヒト、それすなわちサンタクロース。

プレゼントなしのサンタクロースはありえない。

サンタクロースなりたいですか?

じゃ、ここでそろえていけばいいじゃないですか、プレゼント!

そしてお国にかえったら配ってください、そのプレゼント!

配っているその日は、あなたがあの人のサンタクロース!


…という、まあそういう話でございますね。。。

もしちょっと設定にもこだわりたい方は、サンタの服なんかも売ってたので、そこらへんも一式そろえてお買い上げするのもいいかもしれない。



お土産物やさんの物色のあとは、サンタ郵便局のほうを見に行った。
郵便局の入り口には、本物の郵便局『Posti(ポスティ)』のマークがついていた。





こちらもけっこうな混みよう。。
ああ、ヒトにもまれるのに慣れてないので、疲れるわ。。

郵便局といいつつ、中に入ると再びここもお土産モノ屋さん状態になっており、サンタグッズ、サンタのアシスタントのコビトグッズなどがあふれている。

郵便局っぽいモノといえば、何百(たぶん)種類もならぶ各種ハガキ、クリスマスカード。





そして、売り場の奥にひっそりと設置された、郵便物しわけコーナー。





世界各国から送られてきた手紙が、ここに整理されて置かれていた。

日本からの手紙がつまったカゴも発見。




郵便局内にあるレジでは、何人ものサンタアシスタントコビト、トンットゥ(人間サイズ)が勤務中。

ちょっとヒマそうだったら、サンタ南北朝問題について彼らの意見を聞いてみたいところだったんだけれど、あいにくどのトンットゥも皆モーレツに忙しそうで、質問できるチャンスはなかった。




今日のこの記事を書くまで、サンタクロースとキーボードで打っても「三択ロース」と変換されるほどサンタに縁のなかった私だったんですが、いまさらながらでも何とかサンタクロース村レポートをできたので、ほっとしました。


以下まとめです。

・夏はどうかわからないけれど、冬の繁忙期、サンタ村には南北朝があり2人のサンタがいること

・サンタクロース村、サンタパーク、サンタクロース・ホリディ・ビレッジという、まぎらわしい3つの施設があるということ

・クリスマス直前などの繁忙期に行くと、メインストリームである北朝サンタ前にはすんごい行列があり平気で一時間まちとなりますので、南朝サンタではなくどうしても北朝サンタがいいわ!という方は時間に余裕をもってご来訪されるのがいいということ

そして、

・お土産屋さんが多いですが、そこはサンタになるためのシステムとしてご理解いただき、「サンタサンタと夢膨らませていたけれど結局は商業施設なのね」とあまりがっかりなさらないでください


以上、わたくしからのサンタクロース村レポートでした。

それでは、また!


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■サンタクロース村(Joulupukin päjäkylä/ Santa Claus Village)情報

○所在地: Napapiiri, 96930, Rovaniemi, Finland
○入場料: 無料
○営業時間:
時期によって違うので、サンタクロース村サイト・インフォメーション内の「営業時間」という項目をご参照ください。

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