2014年のクリスマス。ダンナは仕事でサンタは風邪。

2014年12月26日

今年のクリスマスは、ダンナが仕事だった。
ダンナは空港に勤めているので、空港が年中無休である以上、クリスマスといえど正月といえどシフトが回ってきたら仕事にゆかねばならないのだった。

クリスマス・イブやクリスマスの日なんちゅう閑散期に移動する人なんているの?と思うのだけど、クリスマス休暇をスペインやらカナリア諸島あたりですごそうというフィンランド人向けのチャーター便だとか、クリスマスを本場(?)で過ごしてみたいと思う主にアジア圏からの観光客を満載したフライトなどが出入りするらしく、それなりに仕事があるらしい。

そんなクリスマス当日は勤務時間が短い上に給料が2倍になるので、自らクリスマスシフトを志願しくれるヒトがいることが多いのだけど、今年は誰も立候補者がいなかったらしい。ダンナは両日ともしぶしぶと出勤していった。

私は車で5分のところにある、ダンナ実家へ。





朝の10時ごろにダンナ実家に着いたら、ダンナ父がハムと格闘している真っ最中だった。

日本ではクリスマスの定番はローストチキンとかフライドチキンとか、トリがメインストリームなような気がするのだけれど、フィンランドではブタ。
ブタ肉のカタマリをハムにして食べる。

できあいのハムも売っているのだけれど、生の肉を買って自分の家のオーブンで焼くという家も多い。ダンナ実家もそうで、毎年10キロか7キロのハムを焼く。

ハム係はダンナ父。

前日に薪をたいてオーブンをあっため、夜に肉のカタマリを投入、途中何度もオーブンの中にいれた温度計で温度確認しつつ、朝の焼き上がりを待つ。


おでこにくくりつけたサイクリング用のヘッドライトでオーブンをのぞき込んだり、ヘッドライトつけたまま家の中をウロウロしているダンナ父を見ると、

「ああクリスマスだわねー」

と実感する。



脂や肉汁がナミナミとたまった受け皿をひっくりかえさないようにしながらずっしり重いハムをとりだすのは、毎年ハラハラもん。









ダンナ実家では、いつもクリスマスイブの日にクリスマスツリーの飾りつけをする。

家によっては12月に入ってからすぐ飾るところもあるようだけれど、うちは買ってきた生木を家の外にイブの日までおいておいて、イブの朝に玄関にいれてぼちぼち解凍し、午後から飾りつけをしていることが多い気がする。

今年は私がおいっ子にダメ出しされながら飾りつけをした。





お昼すぎ。
サンタクロースがテレビで子供たちからの電話に対応している。

電話のつながっている子供たちがサンタに歌をうたったり、サンタからの質問に答えたりしている。どの子も緊張しているのか、けっこう口ごもりがち。
なので、主にサンタ主導の会話。


「今年は小学校がはじまったけれど、学校はたのしいですか?」

「ならいごとで歌のクラブにはいったそうだけれど、いま何か歌ってくれる?」

「学校では国語がすきなそうだけど、なにか作文や詩をかいたの読んでくれない?」

などなど。。

サンタはなんでも知っている。
サンタのアシスタントであるコビトが、子供たちが1年間いい子にしていたか、日常生活をつぶさに観察した報告書をサンタにあげているからだ。実際、サンタはクリップファイルをめくりながら子供としゃべっている。

「じゃ、また夜に会おうね」

と言って、サンタは電話を切った。




午後2時すぎ。

去年と同様、恒例のお墓参り。




帰ってきたら、サウナに入る。
夕方3時ごろ。

サウナの中休みに、タオルだけ巻いて裏口から外に涼みにでる。

マイナス20度くらい。
思わずむせる気温。
ビールのみながら、一面雪景色となった裏庭のど真ん中に立ち尽くす。
すんごい涼む。

髪の毛こおってバリンバリン。

3分くらいしてさすがに寒くなってきたので家に入ろうとしたら、こおったドアノブに手がくっつく。
仕方ないのでハアハア息を吹きかけてドアノブをあっためたのだけど、こういうとき、お隣さんが遠くてよかったと思う。




サウナからあがったら、ごはん。


ダンナ実家のクリスマスの食卓には、さきほど登場したハムのほか、

人参やレバー、カブのような根菜ランットゥというのでできたグラタン風各種オーブン料理、

カレー用角切り肉みたいなのと人参やジャガイモや玉ねぎを煮込んだ『カルヤラン・パイスティ』というのや、

ゆでて角切りにされたニンジンやジャガイモに玉ねぎやキュウリのピクルスと赤紫のビーツのピクルスをまぜた全面的に赤紫なサラダ『ロッソリ』、

色々な種類の甘酸っぱいニシンの酢漬け、

サケやシーカという白身魚の塩漬けや、イクラの塩漬けなどがならぶ。



で、デザートなんだけれど、日本のクリスマスだとイチゴののった生クリームのデコレーションケーキが出るところなのだろうけれど、ダンナ実家では、

プルーンのジャムというかペースト風のものと生クリームをまぜたババロア風のものと、

なつめやしとイチジクがはいったドライケーキ、

というのがが定番。


で、こういう色々が並び赤いろうそくがともった食卓を和やかに囲んで、お互いちょっと微笑みなんか浮かべながら静かに上品にいただくのが私の理想。。。
なのだけれど、実際は、

「マスタード、こっちにもパス!!」

「ハム、こっちもおかわり!」
「自分で切れ!!」

「ジャガイモもうないの?!」

「そっちのワインあけちゃうから!」

「にんじんも食べなさい!」

などなど。。
天空の城ラピュタを狙う海賊ドーラ一家の食事風景風。。。

こんな中、私はドーラ一家に負けんと必死に食卓で奮闘するパズーのごとく、とにかく次から次に口に食べ物をほおりこんでは必死で飲み込み、食事が終わると白目がちになっているという。。。






そんなこんなしているうちに、サンタがソリの鈴をしゃんしゃん鳴らしながらやってきた。

よくアメリカなんかのクリスマス映画だと、サンタは子供らが寝ている間にやってきて、クリスマス25日の朝に子供らがツリーの下にサンタが置いていったプレゼントを発見して大喜びしている様子が出てきたりするけれど、フィンランドではプレゼントは24日の夕方くらいにサンタ本人が持参してくれる。


サンタ、バタンとおおげさにドアを開けて、開口一番、


「ここには、いい子はいるかえーー??(Oonkos täällä kilttejä lapsia?)」



いつも思うけれど、フィンランドのサンタのこの登場定番セリフ、


「悪い子はいねがー?!泣く子はいねがー?!」と言って家に押し入ってくるナマハゲにそっくりだと思う。


ビビってソファの影に隠れようとするおいっ子↓





サンタが背負ってきた巨大な袋から一個づつプレゼントをとりだし、宛名をよみあげてみんなに渡す。


「ゴホゴホっ。これはトゥーカに。」

「ウォーッホンごほん、これはエリナに。」

…サンタはすごい風邪ひきのようだ。
たんがからんでツラそう。

鼻水をかむのにヒゲがじゃまなようで、見ているこちらがむずむずする。

顔もちょっと赤いし、熱もありそうね。。。


最初はビビっていたおいっ子も、風邪を押して必死で業務遂行しようとするサンタに心動かされたのか、だんだん近くによってきた。
で、なんだかんだと1人で15個くらいプレゼントをもらっていた。

オトナもみんな色々もらった。
私は念願の砥石と魚の骨抜きももらえた。うれしい。




プレゼントを渡し終えると、みんな(というかダンナ母と私とサンタ本人の3人)でサンタクロースの歌を歌ってお礼をする。

「ふうふう、そろそろ次のお家に行かないと」

と言いいながら、歌を聞き終わったサンタは帰って行った。


ドアが閉まり、サンタがいなくなったのを確認した後、ダンナ母おもむろに振り返ると一言。

「みんな手をあらってアルコールで消毒しなさい!」


クリスマスの時期は風邪の時期でもあるのだった。。。




その後ですか?

ダンナ母とワインやらビール飲んで、ダンナが仕事終わって帰ってきたら今度はダンナもまぜてウイスキーとかビールとかシードルとかをのんで、クリスマス当日25日は、1日中二日酔いですよ。そんでもって治ったと思ったら、今度は熱と鼻水が出るという。。

今日ようやく復活してきたのでブログを書きました。


え??サンタの素性ですか??
本物のサンタに決まってるじゃないですか!
ハハハハッ!


それでは、また!


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