パーヤネンさんは地球上に何人いるのか?フィン姓&名を検索できる住民登録センター(Väestörekisterikeskus)サイトで珍名さん人口検索してみた話

2014年11月16日

今日までの約2週間は学校にもインターンにいかずに何をしていたかというと、うちの語学学校の先生たちが取り組んでいるフィンランド語中・上級者用の学習サイトのプロジェクトの手伝いをしていた。
初級者向けのフィン語学習サイトはたくさんあるのだけれど、中・上級者(日常生活でも仕事でも学校でも不自由していないけれど、ネイティブレベルではないという人たち)向けの教材はあまりないので、そういうのをネット上につくっていろんな人に使ってもらおうというプロジェクトなのだそう。
プロジェクトのリーダーがたまたま担任の先生であるマルヨだったので、こちらにお声掛けいただいたのだった。

プロジェクトの完成期限(国費でやってるプロジェクトなので締切がある)がせまってることもあり、学校のかたすみにある8畳くらいのミニ部屋でマルヨともう1人他の先生と、みっちり朝から晩まで缶詰生活。

で、つかのまのコーヒー休憩はちょっと前に書いた先生たちの休憩室に行くわけなんだけれど、そこである日、私とダンナが結婚したときにダンナのほうが苗字を変えた話になった。

「めずらしいねー なんで?なんで?」

と、好奇心のカタマリと化した先生集団に囲まれたので、

色々理由はあるのだけれど、ダンナの旧姓が変わっていてよく間違えられるもんだからダンナのほうがかえたがってたというのもある、という話をした。
そしたらその場にいらっしゃった先生がた、こんどは

「そんなに変わってるの?なんて苗字?なに?なんていうの??」
と迫っていらっしゃった。

で、

「ハッコ(Hakko)です。」

とご回答申し上げたのだけど、


「ラッコ(Rakko)??」 →意味”みずぶくれ”
「ラッコ(Lakko)?」   →意味”ストライキ”
「サッコ(Sakko)??」 →意味”罰金”

やっぱりね。。聞き取ってすらもらえないという。。

5回くらい繰り返して、あげくのはては紙にまで書いてようやくラッコでもサッコでもなくハッコであるというのを理解してもらったのだけど、そのときその場にいたドラキュラ映画に悲劇のヒロインかなんかで出てきそうなプラチナブロンド&すきとおる陶器肌&ピンクのくちびるがステキな美女先生チーウが、

「このサイトで見てみたら、何人くらいハッコさんいるか、どのくらいレアな苗字なのか調べられるよ」

とあるサイトを教えてくれた。

そのサイトとは、フィンランドの住民登録センター(Väestörekisterikeskus)の名前照会サービス(ニミパルベル Nimipaluvelu)





このサイトでは、フィンランドの住民登録所(日本の市役所の住民票/戸籍をあつかってくれるところのようなもの。フィンランドではこれだけで独立している)に登録されている名前を集約、開示しており、別にユーザー登録などもせずにササッと誰でも気軽に使える。

また、言語をフィンランド語ではなく英語に切り替えてこのサイトを読むこともできる(下画像にしめした、左上の下線部のとこ、In Englishをぽちっとやると切り替わります)。


で、本題の苗字検索。
左がわのリンク『Sukunimihaku(苗字検索)』(オレンジ色の矢印で示したところ)をぽちっとやるとこのページが現れる↓




調べたい苗字を右手の検索ボックスに入力して、「Hae(検索する)」のボタン(オレンジ色の矢印で示したところ)をぽちっとやる↑と、




こんなふう↑に結果が即座に表示される。
(フィンランド語で検索してしまったので、日本語訳を赤字でつけてみました)

検索例のKorhonen(コルホネン)さん↑は、フィンランドでいちばんよくあると言われる苗字。
最大勢力だけあって、現時点で2万3362人もいらっしゃる模様。
なくなった方や旧姓でコルホネンさんだった方も含めると、5万人弱いらっしゃる。


じゃ、それに比べてダンナの旧姓であるHakko(ハッコ)がどのくらい弱小勢力なのか調べてみよう。




住民登録センターの記録取り始めて以来、大昔にお亡くなりになったハッコさんも旧姓のハッコさんもぜんぶあわせて、160人でございますか。。。

*マークがついているところは、あんまりにも人数が少なすぎる場合、数字を見ただけで個人の特定ができてしまう可能性もあるため、非公開になっているという意味。

5人以上のときは数字が出るようなので、5人未満ということなんだろうと思う。
あと、ゼロのときはゼロとでるので、*印が付いているというのは早い話、1人以上5人未満ってことかと思われる。

旧姓でハッコだった人5人未満って、男子のとこ確実にうちのダンナのことだな。。
女子のとこも、ダンナのおねーさんとか親せきだけで、すでに4人全員思い浮かぶ。。

てか、ほとんどダンナの親せき一族だけなんじゃないの、フィンランドのハッコさん?!

こんなレア苗字なんだとわかってたら、「みずぶくれ(Rakko)さん」「ストライキ(Lakko)さん」と間違えられようが、私のほうがハッコさんになってみればよかった。すっかり忘れていたけれど、昔は自分の苗字がよくある「加藤」なだけに、「下司(しもつかさ)さん」とか「綾小路(あやのこうじ)さん」とか変わった苗字にあこがれたものだった。。。

もっと早く思い出してくれ、私よ。。。




変わった苗字といえば、フィンランドには「パーヤネンさん」とか「アホさん」とか日本人の耳にはかなり変わってきこえる苗字があることは有名な話だ。

で、ふと「ダンナ旧姓ハッコより、パーヤネンのほうがメジャーな名前だったらウケるな」と思ったので、調べてみた。




いまこの時点で、パーヤネン姓を名乗ってらっしゃる方、1949人。
記録上ぜんぶのパーヤネンさんあわせたら、なんと、4千人以上もいらっしゃる。

ダンナ旧姓ハッコ一族なんて160人だから、パーヤネン一族、26倍以上の差をつけて、圧倒的にメジャー!

てか、こんな過激な名前しょってる人、こんなにいるのか、すごいな!

やや、そういえば、ヘンなのにフィンランドではよく聞く名前ったら、アホ一族もまけてないはず。
チェケラしてみよう。




うわー、アホさん!
やっぱりとは思ったけど、すごいいるな!
現時点で、7611人、記録上全部あわせたら、1万4800人。


そうだ。ザ・メジャー姓アホ一族は本家のアホさんだけじゃなく、派生形のアホさんも色々いるんだった。

その中でも異彩を放つ、アホカス(Ahokas)さん↓




ややや、こ、こんなに、、、今日、この瞬間にアホカス人生送ってらっしゃる方、2523人。。

アホカスさんが2千人以上もいて、パーヤネンさんだって4千人以上いることだし、この調子でいくとアホヤネン(Ahojanen)さんもいるんじゃないの?そんでもって、以外とうじゃうじゃいるんじゃないの?と思ったのでお伺いしてみたら、




『アホヤネンは名前ではありません』だって!

ああー、よかった!

もし本当にアホヤネンさんとかいらっしゃったら、今年の民放年末お正月番組とかのおバカコーナーとかに「パーヤネンさん&アホヤネンさんと寒中水泳!Inフィンランド!!」とか設けられてしまうところだった。そんでもってフィンランド大使館の萌えキャラふぃんたんがツイッターでしぶしぶ番宣とかしなきゃいけなくなるところだったわ。間一髪。。


あ、でもそういえば、アホヤネンさんがいなくても安心はできないのだった。
関西人じゃなくともつっこまずにはいられないスンマネンさん(Summanen。文脈により語形変化すると、スンマセンさん)もいるのだった。




スンマネンさんも、けっこういるな!

てか、ダンナ旧姓ハッコ一族ほんとにマイナーなのね。
スンマネン一族のほうが8倍以上いるなんて、思いもしなかった。。




てか、パンツ(Pantsu)一族ですら、ハッコ一族より多いじゃん!




てか、プースカ(Puuska)一族にすら、追いつかないよハッコ一族!

現在この瞬間にプースカ・ライフ送ってらっしゃる方だけで192人いるらしいけど、ハッコ一族なんて歴史上の全部のハッコかき集めても160人なのだものね。。

ところで、プースカってのはフィンランド語では「突風」って意味なのだそうなのだけど、それを聞いたときの私の感想は「とりあえず雨戸は閉めなくてよさそう」でした。


プースカ姓以外にも、かわいい系のレア苗字はそういえばあった。
シッポ(Sippo)さん↓。



シッポさんも、けっこういるな!
現時点で133人だってさ。
ハッコ一族、シッポ一族にすら追いつけず。。

それにしても、ハッコ姓よりレアな苗字がほとんど見つからない。。
こうなったら、奥の手、「マッテロ(Mattero)さん」を投入してみよう。




でた!
ようやく発見、ハッコ姓よりレアな苗字。。
現時点でマッテロ!を名乗ってらっしゃるのは、71人だそう。

他にも思い出した。日本人にはおかしいフィンランドのレア苗字。
スッパネン(Suppanen)さん。

スッパネンさん、どこかでほんとにこういう名前があるとは聞いたことがあったけれど、そのウワサはデマなのかホントなのかもわからず今日まで来た。
さあさあ、今日こそはそのウワサの真相を確かめてみよう↓。




スッパネンさん、ほんとにいたんだ!
しかも、現時点で50人もいらっしゃる!!

これは誰かに言わずにおれない事実だわ。。。。

それはそうと、スッパネンさんにお目にかかるチャンスがいつかあったら、ぜひとも梅干しとドクタースランプあられちゃんのコミック本をセットで贈呈してみたいものだと思う。




「なにーこんなのもアリなんだ!」「こんなにヘンなのにこんなにたくさんいる!」とかぶつくさいいながら家でこのサイトをいじっていたら、通りがかったダンナに

「逆に、日本の苗字なんだけどフィンランドでも以外といるとかもあるかもよ。調べてよ」
というので、調べてみた。

とりあえず「Kato(加藤)」さん↓。



おお!けっこういるじゃん!
現時点で38名。
でも、この人数からいくと、全員日本人じゃないかと思う。

結婚したり仕事したりでフィンランドに永住している人だけでなく、一時的にフィンランドに住んでいる留学生の苗字もここに反映されてるハズだから。フィンランド中の大学の日本人留学生のことをおもったら、加藤さん38人くらいけっこう妥当な数字かも。

ともあれダンナは自分のヨメ以外にも「同志・カト」をたくさん発見できて、満足だったようだ。


ついでに「Sato(佐藤)さん」も調べてみた↓。

Satoっていうのはフィンランド語にもちゃんとした単語としてあって、「収穫」とか「産出量」とかいう意味。だから、フィンランド語の苗字としても成立するんじゃないかな、サト姓のフィンランド人って意外とたくさんいるかも?と思ったからだ。



多くはないけど、そんなに激レアでもない!

ハッコさんやマッテロさんなみの、総記録数156名!

もちろんこの中には日本からいらっしゃった佐藤さんもけっこうな割合で混じっているんだろうと思うけれど、サト(ウ)としてお亡くなりになった人も38人いらっしゃるわけで、そこから考えると日本からの移住者だけで38人はちょっと多いような気もする。

同じく旧姓サト(ウ)さんも。日本からやってきて結婚して苗字かえた佐藤さんが42人もいるかしらん?まああるのかもしれないけど、ちょっと多くない?

もしかしたら生粋フィンランド姓としてのサト(Sato)姓、存在するのかも。。?




さいごに、日本人にとっては相当おかしく聞こえるフィンランドの苗字、せっかくなので、今日ご紹介したものをレア度順(2014年11月15日現時点で名乗っている人数が少ない順)におさらいしたいと思う。忘年会の話のネタになるかもしれません。


1位 スッパネン(Suppanen)さん 50人

2位 マッテロ(Mattero)さん    71人

3位 パンツ(Pantsu)さん     121人

4位 シッポ(Sippo)さん      133人

5位 プースカ(Puuska)さん    192人

6位 スンマネン(Summanen)さん 678人

7位 パーヤネン(Paajanen)さん 1949人
 
8位 アホカス(Ahokas)さん    2523人

9位 アホ(Aho)さん        7611人



「じゃあ、この苗字はどうなん?」など、この記事で知的好奇心がかきむしられた方は、ぜひともフィンランド住民登録センター(Väestörekisterikeskus)名前検索サービスサイトで気のすむまで検索して楽しんでください。

英語版もありますので(サイトの右上のIn ENGLISHのリンクから。もしくはこちらから)、ご興味がある方は秋の夜長にぜひどうぞ。

それから、フィンランド人ダンナがカトになった詳しい経過小話はこちらからどうぞ。



それでは、また!



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