ロクア国立公園が予想以上にステキでイケメンもかすんだ話

2014年7月14日



インターン先が主催するフィンランドの国立公園をもっと利用していただこうというセミナーにくっついて、参加者の皆さんと一緒にめぐることになった、ロクア国立公園。

ロクア国立公園は、前回も書いたけれど、オウルから車で一時間半ほど南東にいったところにある。






ここの国立公園の『売り』は、氷河期の氷のちからが作り上げた、独特の地形。

そんな関係でさいきんは、地形や地質などという形で、地球の歴史上大切な出来事やその結果を色々見たりできる自然公園『ジオパーク』としても、売り出し中だ。


ロクアってどんなところ?というのを、ジオパークとして紹介した動画(2分程度)があるので、ごらんください。↓





地球の壮大なドラマの痕跡を、オウルから日帰りで気軽に見に行けるのが、この、ロクア国立公園ということらしい。 


じゃあ、行ってみようじゃないですか、みなさん!




先頭をいくのは、もちろんイケメン・ガイドのオッリだ。







ロクア国立公園にはいくつもトレイルがある。
人気があるのは、お気楽な3キロ、4キロ、8キロ、国立公園全体をぐるっと回る19キロのトレイル。
そのほか、景色よりより体を動かすことに重きがおかれている、健康促進トレイルが3種(5キロ、10キロ、13キロ)。
ほか、国立公園内で完結していなくて、なんとオウル市街までつながっているトレイルというよりもはやフットパスに近いもの(99キロ)もある。

これらのトレイルはあっちこっちで交差しているので、自分でいろいろアレンジしてルートを開拓してしまうというのも可能だ。

冬はこのトレイルとは別に、各種スキーコースが用意される。
というか、実は夏より冬のほうが人気があるらしい。


この日、私たちが行ったのは、お気楽な8キロコースのアレンジ版(2つのトレイルをまたいだ)。





ロクアのあたりは、栄養のない砂っぽい地面ばかりなので、栄養がなくてもぜんぜん平気ですわたしら、という植物ばかりが生えている。

たとえば、フィンランド語ではMänty(マントゥ)という日本には生えていないマツの仲間。
マントゥは日本語ではヨーロッパアカマツと言うらしい。フィンランドの林業にとっては欠かせない木で、木材やパルプの原料としてだけでなく、タールの原料として重宝されてきた。

トレイルはかぎりなく砂っぽい。
あんまりにも砂っぽいので、雨がふってもすぐしみこんでしまい、地面の表面のほうにぜんぜんとどまらないため、水が少なくても大丈夫な植物しか育たないらしい。

また、このカラカラな環境のおかげで蚊があまりいないのだ、とイケメンが言っていた。

そう、フィンランドでこの時期に森に入ろうもんなら、蚊の嵐がまちかまえているのが常だ。
言われるまで気が付かなかったけれど、たしかにそう言われてみると蚊が少なかった気もする。




トレイル周辺にはところどころに、このような案内看板が立っている。
書いてあるのは、トレイル名と、次の目印ポイントまで何キロか、トイレやたき火エリア、キャンプエリアなどの設備情報など。

メジャーなトレイルにはそれぞれシンボルカラーがあてがわれて、看板にも●で表示されている。





このシンボルカラーの●は、トレイルぞいの木にも目印としてついている。
木の皮をまるく剥いで、そこにペンキがぬってあるだけのものだが、けっこう目立つ。

この目印つきの木は100mくらいごとに登場する。
おかげで、案内看板がない場所でも「ワタシ、道まちがってないかしら」と不安になることもない。

日本の登山道などやハイキングルートなどでは、わかりにくい場所などにショッキング・ピンクのビニールテープで目印をつけたりするが、このフィンランド式『木の皮はいでペンキ』バージョンのほうが私はすきだ。




遠目に見ると、こんなかんじ。

目印のついた木がなんかの原因で枯れたり倒れたりしたらどうなるかというと、隣に生えている木が後釜に座る。
歩いている最中、現役ピチピチ目印ツリーのかたわらで倒れて引退した元目印ツリーがコケにくるまりながら土にかえりつつあるところを、何度か目撃した。




森の地面が砂なら、湖の底も砂らしい。
ところどころに現れる湖だとか沼の水が、透明でキレイだった。





氷河の氷がいすわっていたために現在くぼ地となっている場所をみんなで見学。

先頭を行くのは、もちろんオッリ。




くぼみはいくつかあるのだが、その一番大きいところは、ほとんどクレーターのようになっている。
そのクレーター風くぼ地全体を高いところから見下ろせるようにと、木道というか階段が用意されている。けっこう急だ。




くぼ地の底には、沼のようで沼ではない、表面にうっすら地面があって草なんかも生えているけれどその下は水というか泥がたまっているという、『沼もどき』がある。

「表面に生えた草の根っこがネットのように絡み合っているので、上に乗ってもすぐには沈まないけれど、同じ場所にじっと立っていると沈みます」

と、オッリ。

へえー

「じゃ、ペサ、乗ってみてよ!沈むかどうか、みんなで見るから!」

と無邪気にオッリ。

自分ではいかないのか、ずるいなイケメン!


ペサとは、この日オッリたちと一緒に講師をしているメッツァハッリトゥスのスタッフで、普段はラップランドのほうの国立公園にいて、国立公園内のトレイルや周辺設備の整備計画などを担当しているらしい。迷彩カラーの作業服を着た、しぶいオジサンだ。




それにしても、日本だとありそうな「あぶないので入ってはいけません」と書いた看板があたりに立っていないのは好感度大だけれど、だからと言って管理者の集団がセミナーの最中にこんなことしていいんだろうかとも思う。が、まあ、いいんだろう。


オッリにふられたペサ、「ふむ」と言って、沼もどきに乗った。

お!

いがいと沈まないね!


「そこでちょっとジャンプしてみてよ!」

と、オッリ。

お!ここでさらに無茶ぶりか!!?
それとも、ドッポンしずんじゃったペサを助けにいって、さらにイケメンポイントを稼ぐ算段か?!


そんな私のハラハラをよそに、素直にジャンプする、ペサ。
地面がウォーターベッドのように、ボイン、ボイン、とはずむ。


「もっと大きくジャンプしてみて!」
「そこらへん、ちょっと棒でつついてみて!」


お!オッリ、とうとう化けの皮がはげたか?ただのお調子者なのか、こいつは!?
オッリお調子者疑惑がでたあたりで、ペサ無事帰還。
そのまま次の目玉、火の見櫓(やぐら)へ移動した。

さっきも書いたのだけれど、このあたりは大変乾燥している。
なので、森林火災について常に警戒するために、火の見櫓があるのだ。




戦争中は、ここがそのまま敵襲を警戒するための、軍の見張り台として使われたそうだ。




てっぺんにある小屋は、ふつうは関係者しか入れないように鍵がかかっているのだけれど、今回はここの管理者主催のイベントなので、特別に入らせてもらえた。





オウル周辺はたいらな土地だ。
オウル市街で高いところといったら、教会の屋根か、高層住宅の屋上か、送水塔くらいかもしれない。展望のいい丘とか、崖とか、観覧車とか、そういうのがないのだ。
なので、参加者のみなさん、高いとこに登れるというだけで大コーフン。

3畳ほどの見張り小屋は、風にふかれてときどき揺れていた。





地平線まで限りなくつづく、マツ林。

火の見櫓の足元には、火の元見張り人の詰所の小屋がある。
現在は使われていないが、昔はここで寝泊まりして、ずっと見張りをしていたのだそうだ。




この小屋、無人なのだけれど、だれでも自由に入って見たりできるようになっている。
二段ベッドのかたわらに置かれた机の上には、ゲストブックが置いてあった。

いたずら書きされたり、モノがぬすまれたり、ホントにここで寝泊りする人とかいるんじゃないかと心配になるが、そういうことはないらしい。




いたずらといえば、オッリたちが「いたずらされて困る」と言っていたものがあった。
利用者数カウント用の機械だ。

どのくらいの人がトレイルを使っているのかをモニターするために、国立公園内にはこういう自動カウンターがあるのだけれど、このセンサーをつっついたり踏んだり、けったりするするヒトがけっこういるのだという。

「とくに冬のスキー客ね。ストックでつつくんだよね」

と、オッリ。

日本のとちがって目立たないように設置してあるのが好感度大と思ったけれど、これがぎゃくに見つけたヒトの好奇心をへんにくすぐってしまうのかもしれない。





ちなみに突然の登場ですが、この写真↑のまんなかのヒトがオッリです。
(フィン人男子に長い棒をもたせたら、たき火だろうが人数カウンタであろうが、とりあえずつつきたい衝動にかられるという持論を披露しているところ。)



トレイル周辺の休憩施設もいろいろ見学した。

フィンランドの国立公園には、たくさん休憩スポットがある。
特にフィンランドらしいのが、ベンチやテーブルだけでなく、たき火コーナーが充実しているところ。






フィンランド人のハイキングには、たき火がつきものなのだ。
火をつけて何するかっていうと、ソーセージを焼くのだ。
外にハイキングにでかけてたき火もせずソーセージも食べないなんて、味気ないと思うらしい。

天気の悪い日や風のある日でもたき火できるように、屋根のあるたき火小屋「コタ」↓があることも珍しくない。




たき火でもやす薪も用意してある。
こういうたき火用のコタやかまどのとなりには、たいてい薪が山のようにつんである薪小屋があって、そこにある薪はタダで好きなだけ使っていい。

国立公園の管理者であるメッツァハッリトゥスがこういう設備を整備し、薪も用意している。薪が十分にあるかどうかときどきパトロールして、足りなくなりそうなら新しいのを追加しているそうだ。

私はたき火がすごく好きなので、自分ででかけたときなどでも、こういうたき火スポットを見つけるととりあえず火をつけて、ソーセージもってなかったらパンでもとりあえずあっためたりする。










コタのグリルには、コーヒーなどを入れたヤカンやら、鍋などをを置く網なんかもついていることが多い。

青空の下でのたき火もいいけれど、このフィンランド式たき火小屋「コタ」は大変快適だ。
夏でも冬でも年中ここでたき火したいくらいだ。私はこれが好きすぎて、自分の結婚式でもこういうコタを会場内に借りてたき火したのだけど、後でみたらウェディングドレスの裾がちょっとこげていたっけな。。





歩きながら、参加者のみなさんにソーシャルワーカーってどんな仕事するの?とか、小学校の先生はどうやって授業の組み立てをやるの?だとか、色々聞けたのは面白かった。

私のフィンランド語がつたないためにどこまで正確に理解できたのか自信がないので、ここでは書けないのだけれど。。。ああ、はがゆい。早くもっとフィンランド語ができるようになりたい。




それにしても、この日の午後はロクア国立公園自体が面白かったのと、他の参加者の人たちの話に夢中になっていたのとで、イケメン・オッリ観察がすっかりおろそかになっていた。

新たな発見といえば、ちょっとお調子者になるときもあるってことと、ガイドするときにねちこくウンチクを語るタイプではなくてよかったってことかしら。。。


いつ化けの皮がはがれてヘンタイの本性が現れるのか?本性現れるとしたら、こうやって外に出かけたときかと思って期待していたので、自分の観察不足とはいえ、ちょっと残念であった。

ま、化けの皮はがれなくても、それはそれで、いいんだけれど!

というわけで、オッリと行くロクア国立公園の話はこれでおしまい。


それでは、また!



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