イケメンは天然アイスブレーカー(国立公園についてのセミナー編)

2014年7月12日





フィンランドにはぜんぶで37か所の国立公園がある。

ちなみに日本は31か所。
フィンランドと日本は国土面積が同じくらいなので、同じくらいの面積の国の中に、同じくらいの数の国立公園があることになる。

フィンランドの国立公園は南のほうと北のラップランドのあたりに集中していて、オウルのあたりはひとことでいうと、ガランガランだ。でも、ガランガランなりに、

・ロクア国立公園(氷河期の影響でできた地形が目玉な森)
・スオテ国立公園(山と森)
・ペラメリ国立公園(訳すとボスニア湾国立公園。早い話、海)

という3か所がある。
このうちのロクア国立公園はオウルから車で1時間半くらいのところにある。

スオテ国立公園は近くにスキーリゾートがあるので名前は知っていたが、ロクア国立公園のことはここにインターンに来るまで知らなかった。そんなとこもあったのねえと思っていた矢先、


「ロクア国立公園に、明日カトをつれてってあげるからね」


と、ある日インターン先のイケメン・オッリがコーヒーのお替りをつぎながら、ふりかえりざまに言った。
あいかわらず、歯が白い。


なんでも、国立公園のマネジメントをやっているメッツァハッリトゥス(←ワタシのインターン先の組織)が、もっといろんな人たちに国立公園を有効利用してもらおうと利用促進プロジェクトを立ち上げていて、その一環として、学校の先生やソーシャルワーカー向けに現地セミナーを開くのだという。セミナーは午前中の座学と午後の現地エクスカーションからなるらしい。

そこでオッリは、プレゼンをちょこっとと、エクスカーションのガイドをやるとのこと。

イケメン・オッリのいつもとちがう顔をみれるチャンスだわ。。。
くくくく。。。




このイベント、バス送迎、おひるごはん、コーヒー&お菓子付きでありながら、参加費は無料である。

そして当日移動用に用意されたバスは60人乗り、座学用に用意されたセミナールームは100人近く収容できそうなものだった。休憩用のお茶とお菓子は、これまたどうやって食べるのかっちゅうくらいの山盛りである。
お昼ごはんは、でっかいスパ・ホテルのブッフェ。メインが3種、デザートも2種類もあった。


…金持ちだな、メッツァハッリトゥス!


フィンランドの高い税金は、こんなとこに流れていってるのか!?と、自分のインターン先ながら、ワナワナする。(ちなみに私はすずめの涙程度の失業手当を受け取っているのだが、そこから差し引かれる所得税率は20%である。)


そして、参加者はどのくらいいたかというと、全部で11名。
対してお迎えする主催者側のスタッフ、10名程度。。


…ぜーたくだな!

というか、
集客はちゃんとやったのか!

もし私がこの企画の担当者で、こんなに予算つかって準備しておきながらこんな集客状況だったら、机につっぷして泣くしかない。自分が担当者じゃなくてホント、よかった。。とセミナー会場にあつまった皆さんを前に、私は1人、かってにヒヤヒヤしたりホッとしたりしていた。


で、オッリはというと、その貴重な参加者のみなさんに囲まれてくちゃくちゃオシャベリしている。


参加者のみなさんは、小・中学校の先生、特殊学級の先生、ソーシャルワーカーの人々、学校運営関係の仕事をしているヒトなどで、ほとんど全員が女性だ。もっと詳しく描写すると、40代後半以降(に見える)マダムたちだ。

きさくなイケメン・オッリは、ほんの数分のおしゃべりですっかり彼女らのハートをわしずかみにしたようだ。
集合直後はだれもが息をひそめてるのかってくらい押し黙ってたのに、オッリのキラキラオーラを吸引した後は、みんなウキウキ楽しそう。オッリがどっかに行ったあとも、そのまま話に花が咲いている。オッリのキラキラムードが、参加者のおばちゃんたちの表情にもまんべんなくまぶされて、いいかんじにセミナー開始である。


…そうか、イケメンは、存在そのものがアイスブレーキングなんだわ。。


アイスブレーキングってのは、アレだ、参加型セミナーなどで最初にちょっとしたゲームなどを投入して初対面同士の参加者の緊張をほぐし、みんながリラックスして積極的に参加できるようにするやつだ。


フィンランドではどうなのか知らないけれど、日本だと、「ファシリテーション講座」とかいうタイトルで、セミナーとかワークショップを運営したりする人向けの講座があって、アイスブレーキングの達人になるためにはどうしたらいいかも教えてくれたりする。
そういうとこでは、ぜひ運営テクニックだけでなく、イケメン効果についても論じてほしい。
だって、ほんとに効果あるんだから。「イケメン」って字面がチャラくてだめなら、「ひと目で参加者の心をつかむ魅力的ファシリテーター」とかいうふうにごまかしてもらってもいい。ぜひ誰かやってみてください。




セミナーの座学は、

1.自然の中で運動するのは、精神安定のために大変効果的であると科学的にも証明されている 
2.国立公園にはどんな設備があるか(トレイル・トイレ・休憩施設情報) 
3.自然の中でのアクティビティ計画のときに役に立つサイトなどのご紹介

という三本柱で、それぞれ別の担当者の人がパワーポイントを駆使しながら講演。
「同じアクティビティーでも、屋内でするより自然の中でするほうがストレス解消には効果的」と何度も念をおしてアピールしていたのが印象的だった。





学校の先生やソーシャルワーカーの皆さんにとって、生徒やクライアントのストレス解消はかなりの重要トピックなのね、と思うのと同時に、「楽しい、自然がキレイ、いい思い出になる」とかいうふわふわしたイメージをふくらませることで利用促進を促すのではなく、「ストレス解消に効果がある」という具体的な効果をアピールして利用促進を促すのが、面白かった。


で、オッリの出番は上記トピックの3番目であった。

参加者のみなさんは、学校の遠足や、スポーツイベント・自然体験イベントなどの企画に役立つ情報や、問題を抱えた家族の気分転換や交流のためのミニ・トリップを企画するのに使えるあくまで具体的な情報をのぞんでらっしゃる。

オッリは、このくらいのグループサイズならこんなアクティビティーがおススメ、こんな目的ならこんな一日の過ごし方がおススメ、など具体的な例をあげ、そういうのを自分流にアレンジして計画をたてるならこのサイトのどこからどういう情報をひらってこればいいと解説。

あしたすぐ使える情報満載すぎて、みなさん熱心にメモをとっていらっしゃる。

質問する人も多数。


あてて!

ワタシをあてて!!

と、入れ食い状態のオバちゃん、もとい、参加者マダムのみなささま。


オッリ、謙虚な態度に適度な自信をちりばめながら、てきぱきと回答。
うっとり見惚れる一同。

くそー、無敵だなオッリ。。。


この調子で午後の現地ガイドもやるのか、オッリは。
どんなことになるのか、たのしみだわ。。。

(次回、オッリと歩くロクア国立公園編につづく)





オッリがセミナー中に紹介した、「フィンランドの自然をたのしみたいヒト向けに役立つサイト」は日本語対応はしていないのだけれど、英語対応はしているものがほとんどだったので、追ってまた後日ブログの記事にしたいと思います。


それでは、また!



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