フィンランドの自然センターのウラ事情を垣間見つつ、オッリの靴下を見つめる

2014年6月10日

前回お話したように、私はインターンシップ(就業体験)に行くことになり、インターン生活は
先週金曜日に予定通りはじまった。

金曜日、朝7時。

めざまし時計より早く、ケータイのメール着信音が鳴った。
くだんのイケメン、オッリからである。

「オハヨウ!
今日は急に出張がはいってしまって、今日はセンターでカトの対応をしてあげられなくなってしまいました。でも、同僚のミラ(女子スタッフです)にカトをいろいろ案内したりスタッフに紹介したり対応くれるようたのんであるから、だいじょうぶ!
初日は場所と人に慣れるだけでいいです。楽しんでってね!
 
-オッリ」


イケメンパワー、朝っぱらから炸裂。
寝起きのび太状態だった私も、これ読んで一瞬で、目が覚めたわ。。。

私の周りのフィンランド人、特に男子には、メール文中にかっこ付きで解説はさみこんだり(↑ミラってのは女子であるよという解説)、「楽しんでってね!」とかいうセリフくちばしったりする人皆無なので、かなり衝撃的なメールであった。ていうかそもそもメール本文がけっこう長くてびっくりした。

フィンランド人にもこんな懇切丁寧でしかも心くばりのできる人がいるのね、と感激することこの上ない。

そういえば先週、学校の先生、マルヨが言っていた。

「今回のインターンシップのねらいのひとつは、いろんなフィンランド人に出会うことです。」

【フィンランド人】と一言に言っても、いろんな人がいる。
シャイな人、社交的な人、よくしゃべる人、しゃべらない人、キチンとした人、グータラなヒト。。。
いろんなフィンランド人を知り、いろんな角度からフィンランドという社会を見られるようにする。
そういうのも、今回のインターンの目的なのだ。

フィンランド生活で苦労している移民の中には、フィンランド人の悪口ばっかり言う人もいる。
またその逆に、それまで人に超恵まれてきたのか旅行気分が抜けないのかよくわからないけれど、ものすごいフィンランドびいきの人もいる。

でも、いい人しかいない社会もないし、悪い人しかいない社会もないのだ。
それと同じく、いいことしかない社会も、悪いことしかない社会も、ないのだ。
いいも悪いもひっくるめて、現実を直視して、のみこんで、生きていくしかないのだ。。。




そんなわけで金曜日はオッリのかわりに同僚のミラがいろいろ面倒をみてくれた。

リミンカ・ビジターセンターには、3つの組織が入っている。
日本でいう環境省と林野庁が一緒になったような国の組織であるメッツァハッリトゥスと、地元リミンカ市の外郭団体、そしてフィンナチュレという自然ガイド/旅行手配業者だ。

建物の半分、豪華な展示スペースエリアはメッツァハッリトゥスの管轄。
残りの半分、カフェスペースと簡易宿泊施設はリミンカ市の外郭団体の管轄だ。で、その一角というか一室にガイド会社のフィンナチュレの事務所が入っている。

1990年代にオープンしたリミンカ・ビジターセンター。

そぼくな感じのちいさな自然センターという感じだったのが、ラムサール条約登録を機に、フィンランド版環境省のようなメッツァハッリトゥスが立ち上がって、2012年に豪華な展示スペースを増設、フィンランド初の湿原系自然センターとしてリニューアルオープンした。
そんなわけで、彼らの事務所が展示スペースの一角にあるのだ。

一つビジターセンターの屋根の下でいろんな組織の人々が同居する姿、日本の環境省系ビジターセンターのありさまとウリふたつすぎて、ものすんごく親近感がわいた。
一か月も働けば、各者せめぎあいバトルとかも見られるにちがいない。。見たいような、見たくないような、初日から複雑な心境である。

で、私のインターンとしての勤務先は、このフィンランド版環境省とでもいう風情のメッツァハッリトゥスだ。





常勤スタッフは3人。交代で出勤しているので、3人ともそろうのは週に1回か多くて2回らしい。
例のオッリと、案内してくれた女子スタッフのミラ、あと、まだ遭遇していないナゾの人ペトリ。

ほかに、金曜日はレストラン・ホテルのスタッフたち4人、ガイド会社のスタッフ2人にも紹介してもらえた。
みんなたいへん気さくでいい人たちのようだった。

ガイド会社の代表のおじさんは有名な写真家でもあるらしいのだけれど、写真撮影旅行の引率で知床・阿寒に6回も行ったことがあるらしい。私の元職場であった施設にも何度も行ったことがあることが判明し、ビビりまくる。

世の中せまいわ。
というか、せまい業界だわ。。。




で、今日はというと、なんと朝から晩までオッリと事務所でふたりっきりであった。

オッリの行動ですか?

朝からコーヒーいれてくれるし、移動の際には必ずドア開けてくれるし、話しかけるたび笑顔で振り返ってくるし、「いいね!」系ポジティブエナジー満載コメント連発するし、私の知ってるフィンランド男子のスタンダードから大幅に外れる紳士っぷりを発揮。

本気で、素で、こんなんなんだろうか、このヒト??!
どっかでポロッとヘンタイっぷりが出てきそうだと思ったけれど、今日の観察中はそういう行動は確認できなかった。

本日唯一確認できた、ポロリ系な素のオッリの行動、それは事務所内では靴をぬいで靴下でくらしているということだ。
事務所外へも、ちょっとくらいの用事だったらそのままペタペタ歩いて行ってしまう。


フィンランドでは家の中では靴を脱ぐのがふつうだ。
家以外でも、学校や図書館など長時間いるような場所では靴をぬいで靴下でいる人がけっこういる。


くつした星人、オッリ。。。
やっぱ、このヒト、フィンランド人だわ。。。

と思った瞬間であった。




明日はオッリにくっついて、オウルからちょっと離れたところにある国立公園まで行ってきます。
学校の先生向けにメッツァハッリトゥスが運営する、国立公園の利用の仕方を知ってもらおう講座の見学です。

それでは、また!



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