移民向けフィンランド語学校 初日の感想

2014年1月8日


今日は移民向け語学学校の初日だった。

こちらにはフィンランド語を外国人向けに教えている学校は市民教室的なところから大学付属の語学センターまで、私立公立いろいろある。

その中に職業安定所が提供しているものがある。職業訓練の一環としてフィンランド語とフィンランドの社会の仕組みなどを1年3か月(週5日)にもわたって教えてくれるコースで、フィンランドの居住ビザをもらって1年未満で将来フィンランド国内で働くことを希望する現在無職の外国人は、タダで通わせてもらえる(他の学校は有料)。フィンランド国民みんなさんの払った税金でフィンランド語を勉強させていただけるわけだ。

授業料がタダなことと、通学中は職業訓練中扱いになり生活手当が出ることもあって人気があるのか、行きたいと思ってもすぐに通い始められるわけではない。

私が入学を申し込んだのは去年の8月だった。「11月開始のは定員いっぱいで、あなたは申し込みが遅すぎて入れません」と連絡が来たのが10月末。基本的に申込み先着順なので、空きがでるまで待つしかない。ヒマだなと思っていたけれど、ブルーベリー摘んだり馬に乗ったりビール飲んだりしてちんたらしているうちに、あっという間に「1月から学校入れます」通知が来てしまった。

さようなら、ちんたら生活。こんにちは、学生生活。






クライスメイトは35人。数えたわけではない。入学できますよ通知が来たときに、今回の応募者数と実際に行けることになった人数が書いてあったから。ちなみに応募者数は146人と書いてあった(結局いけなかった11月開始のコースは応募者110人だった)。

オウルはそれなりに大きい街だとは思うけど、それでも函館くらいの大きさの町だ。そう思うとちょっと移民数の多さにびっくりする。逆にいうと日本って移住してくる外国人少ないんだなと思う。あと10年後だかにはヘルシンキ市民の5人に1人は移民系市民になるという今朝のニュースを思い出す。

で、そのクラスメイトなんだけれど、ちょっとワケありっぽい人のオンパレード。おもわずノートの端っこに観察メモとかつけたいくらいだったが今日はそんなことはしなかった。初日からヘンな人と思われたら困るからだ。私だってそれなりに初日は緊張して世間体とか気にするのだ。

ともかく、メモはないが記憶でメンバー構成をご紹介する。

バックグラウンドはぱっと見た感じ
アフリカ系4分の1、
アジア系4分の1、
ロシア系4分の1、
アラブ系4分の1。

男女比はだいたい半々くらい。

年齢層は
20代1割、
30~40代6割、
50代以上3割。

定時集合組7割、
30分以内遅刻組2.5割、
30分以上以上遅刻0.5割。

えんぴつなめなめ何かをずっと書いている皮ジャン着たアフロな黒人兄ちゃん、先生の発言をいちいちぜんぶ繰り返す呪文系南国アジアン兄ちゃん、イタリア人研究者ダンナにつれられて家族でオウルにきたという日本にも住んでたことあるという日本語ペラペラ韓国人姉さん、ちょっと影あるヘビメタTシャツのカナダ人姉ちゃん、ポップなケータイ着信音が10分ごとになるアラブ系オジサン系兄ちゃん(というかオジサンだ)、質問があるらしくて何度も手をあげるんだけど控えめすぎて先生に全然気が付いてもらえない黒髪ストレート黒縁メガネのアジアンビューティー風姉ちゃん、など。

ちなみに先生は2人いた。担任と副担任、リーダーとサブリーダー、メインと予備ではなく、ツートップ2人体制のようだ。2人とも女性で、2人とも30代半ばくらいに見える。2人とも美人できさく。




今日は初日ということで学校の登録用紙の記入と各人のフィンランド語力をはかるためのテストだけだった(この語学学校入学の前にどのクラスに入れるか参考にするので語学力テストをやりますと職業安定所のサイトなどにかいてあったけど、オウルはそういうのなかった。これが初めてのテスト)。

先生が登録用紙を配り、ここにはコース番号、ここには苗字、ここには名前、ここには住所、ここには電話番号かいてくださいね、などとフィンランド語で言う。授業中は教えるのもフィンランド語しか使わない方針らしい。「?」マークの顔をみつけたのか、刈り上げヘアー先生のマルヨが、「記入例」をプロジェクターに映しながら書き始めた。

すると、「記入例」だと言っているのがわからなかったのか、プロジェクターに映った先生の名前、先生の住所、先生の電話番号を、そのまま書き写す人続出。スカーフ巻き巻き先生のスビがかきなおしが必要な人のために職員室に追加の用紙をとりにいく。

自分の名前ではなく先生の名前等を一生懸命書き写している人を見つけては先生2人がかりで「自分のを」書いてねと指導しているが、なかなか理解されない。先生ってたいへんだ。




テストはA4表裏3枚程度のもので、途中までの文章を自由に書いて完成させるだとか(「私がすきなのは~」「私が住んでいるのは~~」など)、絵を見てそれが何と言うかフィンランド語で書くとか、写真を見てそれについて好きに書くだとか読み書き中心だが、先生の言った言葉をそのまま書きおろすというリスニングテストもちょこっとあった。

テストは1時間。どのくらいフィンランド語ができるかをみるだけのものなので、できなくても大丈夫だから、という説明のあと、テストがはじまった。

「これはテストです」

といった先生のフィンランド語がわからなかったのか、スマホの辞書とかグーグル翻訳でフィンランド語調べて書こうとする生徒続出。「テストだから辞書はつかえません」と先生マルヨとスビ、あわてて2人がかりで説明する。

「この単語どういう意味ですか?」と質問する人も続出。それがわかるかどうかのテストなので、わからなければ空欄でいいです、と先生2人があちこちで個別に指導している。

隣や前後に座っている人に答えをきいたり相談しあう人も続出。「テストなので、まわりの人と相談してはいけません」と、先生2人またもやあちこちで個別に指導。その間にも誰かのケータイはポップになりひびいている。もうここまでくると確信犯なのか、テストのコンセプトを共有できていないのかなんだかよくわからないが、ともかく先生はたいへんだ。先生2人体制の理由、ここに判明する。

「できた人から提出して、今日はもう帰ってもいいです」と先生マルヨ。結果、テスト開始5分後にはクラスメイトの8割が帰宅。「じゃあ、また明日。」先生は明るい声でいう。先生ってほんとたいへんだ。先生の心境が心配で、私は自分のテストどころではない。




明日からは普通に授業がはじまるそうだ。朝8時から午後3時近くまで、今日の何倍もの時間をこの学校のあの空間ですごすわけだ。どんな展開になるか、スーパーたのしみ。というわけで、スクールネタは今後また追ってご報告します。

それでは、また!



にほんブログ村 海外生活ブログ フィンランド情報へ
ブログランキングに登録しています。楽しんで読んでいただけたら応援クリックしていただけるとうれしいです↑


コメントを投稿

Latest Instagrams

© Kato@Oulu. Design by FCD.